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UPDATE:2007年06月06日

横浜大桟橋で行われたGreenroom Festival ' 07。
グリーンルームフェスティバル07
5 月 26 日。良く晴れた土曜日に、今年で 3 年目を迎える国内最大級のサーフカルチャーイベント『 Greenroom Festival 』は横浜で開催された。
この『 Greenroom Festival 』はサーフィンをテーマに、 Music 、 Art 、 Film 、 Photography 、全てをコラボレーションさせたイベント。

アメリカ・カリフォルニア州にあるラグーナビーチで開催されていた『 Moonshine Festival 』の姉妹イベントとして『 The Surf Gallery 』が“サーフカルチャーの発展を願い”、日本国内での開催を呼びかけたことで実現したイベントだ。

「 Music、Art、Film、Photographyを通してサーファーもサーフィンをやらない人にもあの独特なフィールを伝えたい。

そして、急速に減少しているビーチやサーフポイントを守りたい。」そんな思いがこのフェスティバルにはこめられている。

横浜・大桟橋ホールの会場に着くと、もうすでにフェスティバルは始まっていた。しかも会場の中も外もすごい人だ。それもそのはず、この日の横浜・大桟橋ホールには総勢4,000人以上の人が詰め掛けたらしい。
会場内にはタコス、肉厚ハンバーガー、まぐろ丼、そしてグリーンカレーなどのフード店が出展し、もちろん生ビールやインポートビール、カクテルなども飲める。そしてたくさんのアーティスト達の写真や絵やサーフボードといった作品が各ブースでじっくりと見ることが出来た。


BAR

GLASS LOVE

TYLER WARREN

PATRICK TREFZ

JOE CURREN

JAMES MCMILLAN

さらにステージではライブが行われているので、お目当てのミュージシャンが登場した時にはステージ前まで移動して体を揺らすのもまた良しである。
腹ごなしにアボカドバーガーをほおばり、缶ビールを片手に混雑する会場内を見て歩いた。アーティストの作品をひとつひとつ見ていると、もちろんなのだが、作り手の感性がにじみ出ていて、みな個性があり面白い。なかにはサーフムービー「sprout」の監督トーマス・キャンベルや、プロサーファーでもあるボルコムのオジー・ライトの作品などもあった。

トーマス・キャンベル
オジー・ライト

そして作品の多くがサーフィンをテーマにした中で、人々の表情を多く写したブースがあり、自然とその写真たちに魅かれた。

特に緑色の目をした少女の表情が印象的だった。フォトグラファーの名前を見ると“TAYLOR STEELE”とある。

思い返してみると、そこに写っていた人物のしぐさや表情には何かしらの強い意志が表れていて、その意志を切り取った写真だった気がする。

また今回は「DOGTOWN&Z-BOYS」でも有名なジェフ・ホー(JEFF HO)氏も来ていた。サーフボードが展示してある、自らがサーフボードをシェイプしている写真が飾られたブースの前で、マニアなサーファーやファンたちと気軽に話をしていた。こんなジェフ・ホー氏のようなレジェンドと普通に話が出来る場があると、彼らの本物の雰囲気を感じたり貴重な話などが聞けてとても良いと思った。先人の意思や意志が、後に続く若い世代にリアルに伝わる数少ない機会だったように思う。


出展ブースにはスノーボードのウェアブランド「BLUE BLOOD」のブースもあった。

BLUE BLOODのブース内に飾られた写真は滑っているものはもちろん、山という大自然をみんなで登ったり、その自然の中でのみんなの笑顔だったりで、海という自然を愛すサーフカルチャーイベントの中にあって全く違和感がなかった。

そして会場には山内一志、中川伸也、土井隼人、田中“一号”総一郎、川島龍二、浜直哉といったプロライダーやGREEN CLOTHINGの田口氏、icon関口ケニア氏、X-TRAIL JAMのジャッジ等を務める石原繁氏、BURTON関係者にSAGLiFEスタッフなどのスノーボード関係者もたくさん遊びに来ていた。もちろんスケーターも。
また、会場の内外でそんな知り合いと久しぶりに話をするのも楽しい時間だ。メインとなる大きな会場の隣にはDJブースの設置された横浜の夜景の見える小さめのチルスペースもあり、そこでもみんな楽しそうに話をしていた。



そしてステージ。会場を見て歩いたり、懐かしい知り合いと話したりしていたのでステージをずっと見ていることは出来なかったが、caravanBLUE KING BROWNはとても素晴らしかった。
caravanはロック、ブルース、ソウル等に影響を受けたというシンガーソングライター。最初はサーファーから支持を受け、「呼ばれればどこへでも行った」と言うように全国のサーファーのもとへ歌いに行く地道な活動から火がつき、今ではサーフィンという垣根を越えて支持されている。幼少時代を南米ベネズエラの首都カラカスで過ごしたせいか、日本人離れした哀愁漂うきれいなメロディを生み出し、前向きな日常を綴る歌詞と絡まって胸をうつ。

そんなcaravanのステージはやはり素晴らしかった。ときに楽しく、ときに切なく響く歌声に耳をかたむける。

そしてcaravanが奏でるアコースティックギターを中心とするBANDのグルーブに身を委ねて目をつぶると、広大な原野が見えた気がした。

自分のcaravanに対するイメージがそうなのか、caravanの歌声や曲のスケールがそうさせるのかはわからないが、とにかく広い原野のイメージが広がった。このイメージはあの時caravanの歌声を聞いていた人、一人一人違ったものだったかも知れないが、caravanの歌声に僕は何か風景をイメージさせるものがあると感じた。

真っ直ぐ、誠実で、それでいて楽しいステージだった。
そして大トリのBLUE KING BROWN!これはもう凄すぎた!彼らのステージングにはとてつもないパワーを感じた。
BLUE KING BROWNは、アフロビート、ワールドミュージック、そしてルーツレゲエやソウルなどの音楽をバックボーンにして融合させ、パーカッションを前面に打ち出した独自の音を持つ。

そして彼らが住むオーストラリアで感じた、先住民・アボリジニ達がいまだに彼らの神聖な土地から締め出されているという、民族差別や権利の侵害の事実を歌詞にした「WATER」という曲に代表されるメッセージ性の強い歌詞を歌うBANDだ。

彼らを見て一番感じたことは、まず彼ら自身が音楽を心の底から楽しみ、そしてオーディエンスとそれを分かち合おうとしているということだった。もちろん、演奏した曲は音源通りではなく、全てを通してアドリブを入れて楽しんでいた。アレンジではなく、“アドリブ”。その瞬間、その場で感じたフィーリングを即興で音にするというアドリブで、自分達の音楽を楽しんでいた。

特にBLUE KING BROWNの最大の特徴とも言えるパーカッションが最高だった。基本的なリズムを作るドラムとはまた別に、パーカッションが自由奔放に音を鳴らし、リズムを打つ。目の前で繰り広げられるその光景に、打楽器の持つ根源的なかっこ良さを肌で感じた。

そしてボーカル&ギターであるナタリー・パーパー(Natalie Pa'apa'a)の何かを訴えかけるような歌声と、観客をも巻き込むステージング。これが加わるともうその場に流れる怒濤のような音に、無心で身を任せるしかない。ナタリーの合図でオーディエンスが一斉に飛び跳ねる。

この時には会場である横浜・大桟橋ホール全体が揺れていた。その振動でステージ後方にあるBLUE KING BROWNのフラッグや、ステージ脇の骨組みまで揺れていたと言えばどれほど凄かったかが伝わるだろう。音源では5〜6分の曲が、このステージではおそらく20分以上プレイされていたように思う。

そして最後に、ナタリーは会場全体に向けて“日本語”でメッセージを読み上げた。

「貧困、差別、戦争。みんなで心をOPENにしてなくしましょう。平和な世界を作りましょう。PEACE!」



今年もGreenroom Festivalに訪れた人々はサーフカルチャーを通して、それぞれ何かを感じただろう。

それはアーティスト、ミュージシャン、スタッフなど、それぞれのメッセージや想いがみんなに届けられたという事なのだと思う。これを読んで興味を持ったのなら、来年は自分で会場に足を運んで、実際に見て、触れて、感じてみてほしい。

この素晴らしいお祭りを、また来年もあの場所で。



参加アーティスト
■ MUSIC
・BLUE KING BROWN・THE BEAUTIFUL GIRLS・CARAVAN・KEISON・東田トモヒロ・LITTLE TEMPO・OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND・NATURAL CALAMITY・TIMMY CURRAN・MICK HART・SPECIAL OTHERS・OKA・ANDREW KIDMAN・YOLE YOLE・LINA LINA
■ART
・THE SURF GALLERY・KOJI TOYODA・WOLFGANG BLOCH・TYLER WARREN・OZZIE WRIGHT・JAMES McMILLAN ・SHORT BOARD REVOLUTION・JEFF HO・ALBERT FALZON・YUSUKE HANAI・MIE KUSHIMOTO・ATSUSHI YAMAZAKI ・KANEYO ART STUDIO・HI-DUTCH・CANDLE JUNE・HOMAREYA・TOSHIKAZU NOSAKA・ROBBY KEGAL・ALEX KNOST
■PHOTOGRAPHY
・THE SURF GALLERY・NAKI・JOE CURREN・ANDREW KIDMAN・TAISUKE YOKOYAMA・MASAHIRO NAKASHIMA ・DUSTIN HUMPHREY・TAYLOR STEELE・PATRICK TREFZ・U-SUKE・CHAR・MASAHIRO NAKASHIMA・SASAO
■FILM
・TAYLOR STEELE[SIPPING JETSTREEMS]・MICK WATER[BELIEVE]・RICHARD KENVIN[HYDRODYNAMICA] ・PATRICK TREFZ[THREADE]・PAUL FRANCIS[BEYOND THE LINEUP]・MICK WATER[HOT BUTTRRED SOUL] ・JEFF HORNBAKER,ALBERT FALZON[GLOBUS]・STYLE ENTERTAIMENT FILMS[SOULFUL]
■DJ/MS
・Tommy(Returntables)・AK(Super Synchro/California)・Slowman(Spiral Records)・Roki(Moon dance)・MC alee


■今回の関連WEB


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