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※画像および文章はUNKNOWN Live magazineに帰属し、断り無く2次使用する事などを禁じちゃいます。

UPDATE:2006年12月14日

日本で世界の実力を感じられる大会のひとつであるX-TRAIL JAMのレポートでっす

12月9日〜10日に東京ドームにおいて、第7回目となるX-TRAIL JAMが開催された。
9日(土)はクォーターパイプ、10日(日)はストレートジャンプの大会が行われた。過去に何度かX-TRAIL JAMに行ったことはあるが、今回改めて来場者の多さに気付かされた。

この日、東京ドーム周辺は世界トップレベルのジャンプをその目で見ようというたくさんの人達で埋め尽くされていた。
いかにもスノーボーダーな感じのお兄ちゃんお姉ちゃんが圧倒的に多いのはもちろんだが、サラリーマンやOL風の人、学生っぽい人から、なんだかセレブな雰囲気を醸し出している人まで案外いろんなタイプの人達が集まっていた。
そんな人達の東京ドームに向かう流れのなかを一緒に歩きながら、「みんなスノーボードが好きなんだなぁ」と感じた。

しかしそれもそのハズ。大会後にプレス向けに発表された公式来場者数では1日目に3万人弱、2日目には4万人以上もの観客がつめかけていたらしい!こういう大会に対していろんな意見はあるだろうけど、やっぱりX-TRAIL JAM、熱いです。

クォーターパイプではショーンホワイト(アメリカ・BURTON)が優勝を飾ったが、他のライダーとどこが違うかといえばやはり安定感でしょう。

生まれ持った特別な才能+ナショナルチームでの練習、他の遊びの中でも培われる能力。やっぱりぶん回していてもグラブしてるんです。この人。

同時に4m90cmの一番高く飛んだで賞(ハイエスト)も受賞し、車もゲット!賞金と合わせて総額500万以上か。すごいなー。

オリンピンックライダーは

やっぱりコケない!
安定感でいうと出場していた日本人では中井孝治(なかい たかはる・BURTON)。しかしファイナルJAMセッションに残ったのは村上大輔(むらかみ だいすけ・K2)だった。

F720やマックツイストなどをメイクするものの6位という結果だった。しかしこの面子の中での6位は凄い。アンディ・フィンチ(アメリカ・PALMER)やマルク・コスキ(フィンランド・STEP CHILD)、ダニー・キャス(アメリカ・GNU)を抑えている。

ヘイキ・ソーサ(フィンランド・BURTON)は去年からクォーターを飛んだことがなかったらしい。ほんとかな?
去年の優勝者であるニコラス・ミューラー(スイス・BURTON)はジャパングラブのマックツイストなどで会場をどよめかせていた。

その後も、よりスタイルを追求したワンフットマックツイストを失敗し、全身を強く打ちつけながらも果敢にワンフットにこだわる姿勢に胸が熱くなった。

優しい顔をしていますが彼は漢(おとこ)です。

(写真はニコラスのワンフット マックツイスト)
さらにはこの熱い滑りをまじかでみていたテリエ・ハーカンセン(ノルウェー・BURTON)が「去年、この大会から引退宣言したけどやっぱりウズウズしてくるな!」と復活を匂わせるなどのパフォーマンスをみせていた。

っていうか8日の公開練習で一番スタイル出して飛んでいたでしょ、アンタ!!
テリエ・ハーカンセン



さて、今大会の感想を一言で表すなら“ハイレベル、オンパレード”。 (かつてrage against the machineという伝説のバンドの曲に「ブルズオンパレード」というのがあったが、その曲とは全く関係ないことは言うまでもない・・・。当たり前だ。)
話がそれたが、今大会がどのくらいハイレベルだったのかと言うと、本戦に入る前の日本人予選で平岡暁史(ひらおか あきふみ・RIDE)により一昨年の優勝トリックであるダブルバックフリップが飛び出ちゃったくらいハイレベルだった。あの時は会場の気持ちが全て平岡に持っていかれた瞬間だった。もちろん予選トップ通過。

そして準決勝であるジャムセッションの途中からは、CAB1080という優勝トリックとなってもおかしくない大技までもが もはや大技とは感じられなくなってきたから恐ろしい・・・。

具体的な数字にしてみると、ライブマグの集計では16人の選手が2本づつ飛ぶ本戦に入ってからは16×2=32本のうち回転数が720以下はたった5本。あとは全て900〜1080か3D系だったのには驚いた。今、集計しながら・・・。

そんなストレートジャンプ大会で印象に残ったのは技をさらに高みにあげ、ジャッジを驚かせようとする、そして観客を喜ばせようとするライダー達の姿だ。

その 結果、トラビス・ライス(アメリカ・RIDE)は先日行われたAir & Styleでも見せたWバックフリップ to b180!をメイクし、ダブルコークスクリュー1080をもメイク!

ショーン・ホワイト(アメリカ・BURTON)
はCAB1260を、マシュー・クレペル(フランス・QUIKSILVER)はBS1260を繰り出した。

(写真はトラビス・ライスのWバックフリップb180)
ライダー達のその姿を見た観客はその挑戦に驚き、成功や失敗に一喜一憂した。そしてライダーの挑戦が実ったとき、間違いなくライダーと観客、いや東京ドームはその感動に一体となっていた。

そして昨日のクォーターで頭部を強打し脳震盪で本日出場できなかったニコラス・ミューラー。彼は出場こそしなかったが、今日を楽しみに来てくれた観衆に挨拶をしていた。

ここ最近、技の高回転化が進み、それが賛否両論となっている。「回転数をあげれば良いってもんじゃない」「ボードはスタイルだ」「競技で勝つには高回転をせざるを得ない」「高回転をメイク出来るということはスキルが高いということだ」「グルグル回るとどうしてもスタイルがカッコ悪くなる」etc・・・。

さまざまな意見があるとは思うがただひとつだけ言えるのは、X-TRAILのような大会でそういった滑りをしているライダーにもそれぞれバックボーンがあり、独自のスタイルを持っていて、あの時の滑りがそのライダーにとって全てではないと言うことだろう。

その証拠に準決勝であるジャムセッションではスタイル全開の鬼ポーク540やWシフト360、BS180テールポーク、本戦でもワンフット720なんていうのも飛び出していて、わかりやすく楽しませるものもあれば見る人が見れば「ムムッ!」なんて技まで多種多様だった。

(画像は平岡のワンフット)
ライブマグ的には前回大会で抜群のメイク率を残し、今回は玄人好みのWシフト360を見せていたリスト・マティラ(フィンランド・FLOW)やアンダーフリップ気味のオリジナルなトリックを見せていたトリノ銀メダルのダニー・キャス(アメリカ・GNU)

そして顔面を強打しながらもハイクし続けてプロ魂を見せていたアンティ・アウティ(フィンランド・FLOW)が印象に残った。

(画像はダニー・キャス)
またまた話がそれそうになっているが要は何が言いたいかというと、あの日、あの時、あの場所には間違いなくスノーボード好きの人々が楽しめる空間があったということ。
いろんな意見があるとは思うが、まだ行ったことがない人はぜひその現場に足を運んでみてほしい。

テレビでは伝わらない迫力があるし、「高回転クソくらえっ!」なんて関係なくなる。そんな事言っていて恥ずかしくなる。世界は高回転でも十分かっこよかった。その目で見て、体感してみてほしいと思う。

(写真はマシュー・クレペル)
最後になるが、決勝に残ったトラビス、ショーン、マシュ−は口を揃えて「楽しかったし、お客さんの応援が励みになった」と言っていた。

特に今回が初めての日本だったマシュ−は「すごいメンツで滑れて良かった。でもそれよりも何よりも日本のみんなが最高だった!すごく盛り上げてくれたし、みんなの声援が自分の力になった!」とコメントしていた。

ライダーにとっても有意義な大会だったようだ。

(写真はアンディ・フィンチ、ブライアン・イグチ、マシュー・クレペル、ニコラス・ミューラーのファンサービスの様子)
決勝戦
優勝 トラビス・ライス @Wコークスクリュー(メイク出来ず) 121P
  AWバックフリップ180 377P
2位 マシュ−・クレペル @S/B1080 インディwith帽子飛ばし 340P
  AB1260(着地で手を着く) 313P
3位 ショーン・ホワイト @CAB1080(着地でおつり180) 175P
  ACAB1260(メイク出来ず) 163P

優勝したトラビス・ライスがライブマグにだけ語ってくれたのだが、彼はシャンパンファイトをマシューやショーンと分かち合ったあと、そのシャンパンを雪上へと注いだ。

それは自分のホーミー(仲間)へ捧げたもので、 Tristan Picot(トリスタン・ピコ・1984-2003)や Jeff Anderson(ジェフ・アンダーソン・1979-2003)へ向けられたものだった。



■今回の関連WEB
X-TRAIL JAM IN TOKYO DOME

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